Extail:着用が目立たないヘアエクステ型情報提示アクチュエータ
束ねた髪を尻尾のように動かすヘアエクステ型デバイスを制作しています。デバイスの存在自体は目立たせず、髪の動きだけで人間の表現を拡張する試みです。このプロジェクトは「髪が犬や猫の尻尾が感情表出を行うように機能したらどうだろう?」という空想から始まりました。
2022.07に提出したAbstract▼
背景
着用者の状態を示すウェアラブルデバイスには、 動物の耳や尻尾を模した外観がよく見られます。 それらを目立たずに利用することはできません。
表現対象が明確に現れることは、表現方法を拡張する目的にすらなり得ますが、 表現媒体の様相として、その存在が目立つことには異議を唱えます。
そこで本研究では、表現方法の拡張を目立たないウェアラブルデバイスで実現することを目的に、 束ねた髪を尻尾のように動かす制御機構を備えたヘアエクステ型デバイスを制作しました。
つまり、動物の耳や尻尾といった借り物の「形」を付け加えるのではなく、 人間の既存のパーツに表現するという「機能」をインストールしようという発想です。
展望
本研究の展望は、尻尾のような表現力を得た髪が、単にエンタメとして消費されるのではなく、表現やコミュニケーションの手段の一つとなることです。
取り組んだ理由と想い
わたしの顔の表情は、たいして豊かではありません。そのため、気持ちが昂った時は身振り手振りが大袈裟になり、相手をびっくりさせてしまうことがあります。
「ポニーテールが、犬や猫の尻尾が感情表出を行うように機能したらどうだろう?」
もちろん、髪の毛が自律的に動くなんてあり得ません。でも、動かすための機構が隠蔽されていて、人間として自然な見た目を保っていたら?…髪は、他律的には動きますし、私たちは普段からその様子を見ています。ならば、髪が自立的に動くことも徐々に受け入れられるかもしれません。
