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卒業・修了制作展2022サイト制作
自身も出展した卒業・修了制作展のサイト制作を行いました。1ページのみ・決して情報量は多くないサイトでしたが、展示本体について丁寧に確認しながら要件を詰めました。限られた時間の中、実装工数と作り込みはトレードオフになりましたが、シンプルながらもビジュアルやコンセプトの世界観に根ざしたデザインに仕上げました。マークアップの整合性やアクセシビリティにも配慮して設計しています。
情報がスッと馴染んでとけるような



背景
卒展の開催にあたり、卒展委員さんからサイト制作を依頼されました。例年の掲載項目は、展示のコンセプトや開催概要、簡単な学科紹介等に留まっていましたが、今年は作品を見られるようにしたいと伝えられました。
スケジュール
制作依頼があったのは2021年末でした。卒展は3月頭の開催で、サイトの公開目標は2月中旬に設定されました。また、2月上旬に自身の卒制の発表があり、こちらにまともに時間を割けない状況でした。そこで、2月上旬までは下準備をしながら自分の卒制に専念し、実制作作業は1週間ほどでやりきることにしました。

ターゲット
- 展示に興味がある(が現地に足を運べない)人:卒業生・志望生・同分野の学生…
- ついでに訪れた人:都美の展示を見に来た人
デザインコンセプト
「情報がスッと馴染んでとけるような」
このサイトの目的は、展示に関する情報の提示です。同時に、展示のコンセプトやキービジュアルのリリースの場にもなっています。
なお、卒展のコンセプトは「うずうず」、キービジュアルは「卒業制作に用いた道具をマーブル模様でハンコをする」(いわば道具の「魚拓」)というものでした。まずはこのコンセプトと、そのビジュアルをしっかりと提示しながら、それでいて圧がなく、見る人の頭にしなやかに入っていくことを目指しました。
また、卒展は出展者は50人程度であり、国内の卒展全体と比べると小〜中規模にあたりますが、一人あたりの文字情報が比較的多いです。真面目に見るほど疲労するはずだと考えました。そのため、現地・Web展を問わず、その入り口の一つであるこのサイトが、展示に向き合うための心持ちを整えるようなイメージでトンマナを設計しました。落ち着きを意識し、余白を多めにとっています。
対応事項
- レスポンシブ対応
- 展示会場等でモバイルで閲覧される可能性が大いにあることを踏まえ、レスポンシブ前提で設計
- 英語対応
- 関係者内にも日本語が母語でない人もいる
- より多くの人に最小限の手間で情報を得てもらうため
- Google Analyticsの導入
- サイトの効果を測定し、次年度の参考にしてもらうため
- 付随して必要事項を含めたプライバシーポリシーを設置
Web展の実現方法
「Web上で作品を見られるようにする」をどう実現すべきかについて、制作チームで以下の3点を議論しました。
- どんな形式にするのか
- 画像とテキストを羅列した目録程度
- 仮想の展示空間があるようなインタラクティブなもの etc…
- どのくらいの情報量を載せるのか
- どうやって情報を集めるのか
時間がない中、50人程度の学生から情報を収集し、一定の品質で魅せられるようにするとなると、リッチな形式は作業コストや完成度のばらつきが懸念されたため、選択肢から外しました。
学生個人毎にCMSに書き込んでもらい、その情報を表示する部分を作る案もありましたが、多くの学生がCMSに馴染みがないと予想された上、制作コストも小さくはないため、やめました。
そこで、作品はNotionに掲載し、そこをWeb展会場として、トップページにリンクを設置する方針に決めました。
リサーチ
上記の方針は、Notionはある程度普及しているだろうという憶測に基づく仮決定であったため、この運用が本当に成立するかリサーチを行いました。
卒展出展者にNotionの使用経験についてアンケートをとったところ、過半数がサービス自体を知らないことがわかりました。一方で普段使いしている人は20%弱で、研究室ごとに偏りが見られました。しかし、Notionの基本操作が容易であることを加味すると、使用を断念するほどの状況ではないと見て、テンプレを丁寧に作り込んで配布することにしました(Web展に関して自分が関わったのは方針決定までで、制作・運用保守は他の方が担当してくれました)。
まとめ
自分自身は卒展委員ではなく、役割としてはペライチのWeb担当者でしたが、サイト制作を通じて展示自体の想定があいまいな箇所につっこんでいき、全体が整うように流れを作ることに努めました。
例年よりも卒展サイトとしての情報量・企画が増えた中、短い時間で大勢の人を巻き込みながら、なんとか予定通りリリースまで辿り着くことができました。できるところから着手し、他人に頼めることは頼み、密にコミュニケーションをとっていたことが功を奏したのだと思います。
今回の知見を来年の担当者に受け継げるようにしておきたいと思います。
